料金改定の経緯

料金改定の経緯


初回 30,000円 再診 20,000円 を

一気に6分の1、4分の1の 5,000円に下げた理由について


 開業当初は2,500円で始めた料金を値上げした理由は理論的技術的進歩が

原因でした。

平成4年9月末に新潟で開業当初は¥2,500円と初診料でした。

開業当初は、チラシを撒いて1〜3人程度だった患者数が

口コミで毎週倍ほどの人数が増えて行きました。


最終的に最初の 1ヶ月で470人位の延べ人数でした。

それから患者数は毎月200人位増え続け、12月には1,000人近くになりました。

この頃の治療時間は平均して5〜8分

毎月平均すると800〜900人位の治療実績が続きましたので、流石に体力が持たず

水曜と土曜は半日を休みにしました。

それでも平均800人位の実績が定着していました。


ところが評判が立つにつれて、だんだんと簡単には治らない難しい症状が増え

時間もそれなりに掛るようになりました。


そうすると施術料を上げなければならなくなり、5,000円にしました。


10,000円にしたのも同じ理由からですが、この時には別な理由もありました。

他の治療と比べて理論も技術も格段に違うのに同じ程度の料金はおかしいと思ったからでした。


こうした経過がある中で、睡眠不足と長年の過労で体調を崩して全身に痛みが出て来ました。まさに医者の不養生の見本です。

八丁堀から現住所の西日暮里へ移転したのも、部屋の狭さから異常に疲労する状態になり、

明日は起きて立ちあがれるだろうか?という状況になってしまいました。

手のひらと全部の指が激痛で治療で患者さんに触れるだけで針を刺されたような激痛が走り、我慢をしても痛くて思わず手の動きが止まってしまったり、時には足底の痛みで足をつけなくなり、必要な手法ができなくなりました。

別な位置に移動するのも支障が出て、這って移動せざるを得なかったり、痛みを堪えるのに脂汗が出てしまうようになりました。

 これではこのまま治療を継続できないと判断せざるを得ない状況になりました。

治療を継続するか、辞めるかの瀬戸際に到り、治療をやめることは私でしか直せない患者さんの絶望を思いやると、やはり継続すべきだとの結論に至り、それならば継続するには自身の体と相談すると1日に4人前後しか治療できないと判断しました。
その中で経費を捻出するには一人当たりの施術料が¥20,000円でないと無理と判断しやむを得ず初診料10,000円、施術料20,000円としたのです。
施術料をあげると患者数は減りますから、こうするしかないとの結論に至りました。この様な経緯があった後に今までの施術料を決定したのです。

 今回、施術料金を改定したのは、手も足も痛みが大幅に軽減したのが、第一の理由です。

次に新たに治療道具を発明し、その有効性が思った以上に多大の成果を現しました。これだけでは今回の改定には至らなかったのですが、その有用性が人に依存せず、誰が使っても(素人が使っても)ほとんど変わらない均質な有効性を示したからです。

 これほどなら、私が指示して治療を行えば時間の短縮ができ、しかも結果が均質で信頼のできるものでしたから、多くの患者さんを施術できます。
それなら、施術料を値下げしても経費は確保でき、しかも多くの方に喜んでいただけます。こうした経緯で一気に¥5,000円に値下げできることになりました。


こうした経緯に至る私の身体の状況はほとんど?線維筋痛症という状況になってしまいました。

最近の症状を下記に列挙しますと、切りがないほどの全身の症状です。しかしまた、これほどの症状を身をもって経験したために痛みや症状の起因、誘因を解明できたのです。
 
 これ以外にも多くの痛みを経験し、その起因、誘因を解決して来ました。下記はほんの一例です。


1.足底は1cmの厚みの豆腐からできる「おから」をつけているような感覚で歩いても踏ん張ることができず、バランスがとれません。

2.足の指全部の痛み。時々針で突き刺されたような痛みが走ります。

3.足の甲側に火傷のようなひりひりした痛み。酷い時は布団や毛布、ズボンの裾が触れただけで激痛が走り、思わず立ち止まる程です。

4.下腿の表面の痛み、これは上記のひりひりした痛みと同様で夜に激痛が走ります。歩いていても振動が伝わるだけで激痛です。

5.腓腹筋にも時々長い針をグサッと刺したように激痛が走ります。

6.最も状態の悪い時は腓腹筋が全くなくなったような状態になり、殆ど骨と皮だけになりました。膝蓋骨を覆う皮は皺だらけで、100歳の老人でもこうなるだろうかというほどの状態でした。

7.膝蓋骨の表面にはひりひりとした痛みが常時あり、時々ちくちくとした痛みも出て来ます。

8.膝蓋骨の下の靱帯も体重をかけると激痛が走り、その周囲も同じ状況です。治療台の上に膝を着くときはゆっくり行動しないと激痛になります。

9.膝を着いて痛いだけではなく、膝の関節がズレそうになって、ズレると激痛が待ち構えているのがはっきりと予測される恐怖感で簡単に膝を着けなくなりました。それは現在でも同じです。

10.膝蓋靱帯とその両側の靱帯、腱、筋肉も体重を上手に掛けないと激痛になります。それは特に段差、特に階段とか坂道で痛みが出ます。

交互に階段の上り下りができなくなり、どちらか一方の足を使って上り下りをするしかなくなりました。

11.この為に駅の階段を降りるときはそのままガクッと膝が崩れ落ちる気がして恐怖で一歩一歩ゆっくりと降りるしかありませんでした。

12.登るときは少しましでタイミングを計りサッと上ると痛みは比較的に我慢できるくらいでした。

13.大腿の前面は常時に近いくらい針をグサッと刺されたような激痛で行動が一瞬止まります。

14.大腿表面の激痛は下腿の表面と同様に火傷をした後のようにひりひりした痛みで動けないほどでした。ズボンの布が擦れても当たっても激痛が走りました。ただし、針をグサッと刺されたような激痛とは別の痛みです。この痛みは大腿の内側、外側にもありました。

15.鼠径部は下肢を伸ばしていると痛みだし、曲げていると痛みだします。曲げている時の痛みは筋肉を絞るような、縮むような痛みであり、伸ばしていると攣りそうな感じの痛みです。寝ていても姿勢をそれに応じて変えないと時間が経つとどちらかの痛みが出ます。それに加えて上記に記した痛みが襲います。姿勢を変える時も鼠径部に激痛が走り、股関節痛と同じ激痛で余りの痛さに動きが止まります。

16.右股関節痛は大転子を中心として臀筋から大腿の外側に添って膝関節まで疼痛が続き、酷い時は外踝まで及びます。

17.右の骨盤のズレが原因で坐骨神経痛には長い間悩まされました。治療では不自然な態勢をすることがある為に直しても直しても靱帯の緩みがある為にすぐに元に戻ってしまい、自分で自己療法をするしかありませんでした。しかし、自己療法も治療中の姿勢が悪くてすぐに又ズレてしまうので、いたちごっこを長年続けていました。これについては骨盤の研究が近年進み、力を使わず、自分で簡単に直す方法を考案し、今では左程の問題ではなくなりました。骨盤のズレによる痛みは時には股関節痛と同様の疼痛が発生することがあります。これは寝ていても仰臥位で坐骨神経に激痛が走るので我慢のできない痛みです。この場合は激痛になります。同じ姿勢を続けていられない我慢のできない痛みです。

18.右骨盤の歪みは歩くときに顕著です。特に右足を着いたときに激痛が走り、酷い時は思わず「うっ。」と声が出て、歩いている途中で動きが止まる程痛い時がありました。これは自然形体療法で言う「動作転位痛」です。

19.坐骨付近の痛み
臀筋の衰えと疲労とで椅子に座っても胡坐をかいても、坐骨付近に強い圧迫痛が出てしまいました。今ではかなり軽減しましたが、足底を床に着けると激痛だったので、長い間椅子の上でも足底を着けないように胡坐をかいたり正座をしたりして、常に坐骨に負担を掛けていた為になった症状です。痛くてまともに椅子に腰かけられない状態でした。

20.腰痛、坐骨神経痛は高校時代に柔道の練習中に腰を痛め、椎間板がつぶれた状態になりました。これは上記で書いた坐骨神経痛と同じ痛みです。
右の坐骨神経痛は当時の名残となっていました。
自然形体療法では椎間板が潰れた状態を「損屈」と名付けています。
この症状は同じ姿勢を続けると腰椎の椎間板が段段潰れて椎間孔付近で神経が圧迫を受けて激痛になります。特に高校時代の2年間は2分と胡坐や足を投げ出している姿勢をできませんでした。唯一、正座だけがその痛みから免れる事が出来ました。
しかし右の腰痛は今に至るまで続いていました。

21.背中の痛みは脊柱起立筋だけではなく、その内側も細い針でグサッと来る痛みで夜寝ていても目が覚める程の痛みがありました。

22.左右脇腹の痛み背中の痛みと同じ痛みが起きていても時々走ります。

23.肩甲骨の裏側に鈍い痛みがありました。これは常時あって痛みの程度はそれ程ではなくても、いつも感じる嫌な痛みでした。

24.20歳の頃のむちうち症が原因で、それ以来酷い肩こり、首こりで悩まされました。特に事務関係の仕事をすると酷くなりました。
原因はトランポリンで遊んでいて何度も何度も額から落ちて首を痛めたのが原因でした。帰りには立てなくなって1時間くらい公園のベンチで座っていました。

25.むちうち症になって以来、頭痛、偏頭痛、目の奥の痛み、眼球の痛みが3日に1回は起こり、慢性化しました。治療を生業とするようになってからは少なくなり、自己療法を創案して以来無くなりましたが、パソコンを使いだすと又発生しそうになります。

26.耳の痛み、耳の奥がたまに痛みます。左右ともですが、常に片方だけが痛くなります。これは頚椎または頭蓋骨のズレがが原因です。今では自分で直すことができるようになりました。頭蓋骨のズレの修正は力を使わず、時間も短時間で修正が可能です。

27.目の奥の痛み、眼球の痛みこれは2種類の痛みがあり、ずきんとした痛みと締め付けられるような痛みの二つです。これが頭痛に繋がることもあります。

28.頭痛、偏頭痛、これは頭全体が痛い場合と締め付けられるような全体の痛み、頭の中心がズキンズキンと拍動に連動する痛み、針で刺されたような痛みがあります。

このように数多くの痛みを自分自身が体験したためにその原因を解明する事が出来たのです。痛みや症状の経験のない人には到底解明する事は出来ないと思います。
ここに記述した痛みのほかにも多くの痛みを経験し、それらは全部治療に反映され痛みの原因追究に治療に成果を挙げることができたのです。